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第78回 塩本知久・由紀子の哲学(6/23放送)

今回のゲストは、築140年の町家を改修してお住まいの、塩本知久さん、由紀子さんご夫妻です。

戦災を逃れ、姫路市内ではまだまだ町家が残る野里街道エリアにある塩本家。
いわゆる「うなぎの寝床」と言われる細長い間取りの一階だけでなく、天井が低く傾斜している厨子(つし)二階も「生活空間なのだけどここも見て」とご案内いただいてから、インタビューが始まりました。

ずっと東京でお仕事をされている知久さん、転勤のため今しばらくは神戸在住なので、週末になるとこの家に夫婦で戻り、町家暮らしを楽しんでおられるそう。

使えるところはそのまま使い、修理が必要なところはところは直し、時代を戻すところは戻して、足りないところは補う。
まるで家と対話しながら進めているかのような、とても丁寧な改修工事。
そして、なぜ、手間もお金もかかる改修を選んだのか。
また、どのように現在のかたちをつくっていったのか。
それは工事現場の話ではなく、まさに哲学ともいえるプロセスでした。

ときには落語会を開催したり、展示会をしたり。
そういうオープンスペース的利用もありますが「あくまでも住まい」だという塩本さん。
「いろんな町家を見たことがあるけれど、住んでこそ町家と言えるのかも」とは、インタビュアー有元の終了後のつぶやきでした。

前回に引き続き、ご夫婦でのご出演。町家の大改修という大きな出来事を通じて、結婚30年近いお二人がどのように向き合い、相手のことを考えたのか。そんな夫婦の哲学も聞くことができました。

 


 

放送日:2018年6月23日 (土)23:00~24:00  FM-GENKI(79.3MHz) http://fmgenki.jp/
※西播磨エリア以外の方はサイマルラジオで同時間にお聞きいただけます。

収録日時:2018年6月17日(日)
収録場所:塩本邸